ABOUT

札幌マチヅクリ大学とは

札幌マチヅクリ大学は、大学のゼミを模した、まちづくり人材育成プロジェクトです。札幌市内の複数の大学、民間企業、札幌市、そして市民の皆さんと作りあげる、新しい教育の場として、2023年に発足しました。

街の個性を守る

 少子化の急速な進行により社会・経済のあり方の変革が必要となり、それに貢献できる力をもつ人材が求められています。そこで、社会全体で次世代を担う若者や学び直しやリスキリングをしたい大人を育てる環境が必要となります。
 札幌は、グローバル化や相次ぐ再開発事業により、都市として急激に内外環境が変化している都市といえます。しかし、経済が優先される傾向から、街の個性が薄れる「ファスト風土化」が進み、結果的に住民や企業、観光客にも愛されず、選ばれない街となることが危惧されています。

目指す姿

札幌市内の各地区のステークホルダーと連携し、街の「ファスト風土化」を食い止め「愛される街」化することが出来る人材を育成する産学官民連携の仕組み「札幌マチヅクリ大学」プロジェクトを開始します。

”愛される街”

 愛される街とは、三浦展氏が主張する人間の居る場所を、都市そのものとして捉える視点として表現した言葉です。その背景には、「ファスト風土化」に対する問題意識があります。三浦氏は著書で、「オフィスビル、商業施設、飲食店、コンビニ、テーマパーク、老人ホームなど現代の「施設」たちは、それぞれが細かく分業化していて、人間のごく一部の欲求だけがそこで満たされるに過ぎない。(中略)昔はあったはずの、それぞれがひとまとまりになっていた場所、人間の居る場所が現代にはなかなか見当たらない。」と述べています。札幌に愛される街は残っているのでしょうか、あるいは愛される街を生み出すためにはどうすれば良いのでしょうか。それは持続可能な街を考える上で大切な視点だと考えています。
(出典:三浦展『愛される街 続・人間の居る場所』、而立書房、2020)

育成プログラム

地域の現状と将来について、数理データを含めた地域特性を把握し変化をシミュレーションする力、地域課題を抽出する力、エビデンスに基づき地域課題解決に繋がる方法(公共政策・ビジネス)を生み出す力、それらを支える基礎的な知識等を学ぶためのプログラムを提供します。
地域の活動家をゼミの先生に迎え、地域と大学の協働によるOFFJTと、地域の現場で実施するOJTを組み合わせることで、共に考える場を設定、地域づくりを担ってきた有識者の知識やノウハウを継承し、地学一体のまちづくり人材育成の場を目指します。

体制

異なる専門領域の複数の大学・学部等と、民間企業、地域住民、公益団体等の多様なセクターによる体制により、複雑な地域課題の解決にワンストップで挑戦します。

街への波及効果

養成する力を身につけた人たちが、それぞれの地区で「自分ごと」として活躍します。この取り組みを通し形成された産学官民連携のプラットフォームにより、地域課題の解決と様々なイノベーションを起こすことを目指します。

学びのデザイン

大学のゼミに配属するような気持で街で暮らす人たちを先生に迎え、学びを深めると共に、フィールドワークや人の流れを可視化したデータを活用し、観光を後押しする映像制作を行ないます。

知る活動に参加

まちづくりに関わる大学教員や有識者、地域住民に話題提供してもらうと共に、エビデンスの収集と分析方法や、観光をテーマとした地域課題解決の手法についても学びます。

ゼミを決定

地域の人がゼミの先生に!自分が取り組みたい活動や先生を見つけゼミを選択、プロジェクトを発足します!

作る活動に参加

ゼミ単位で、どんな映像作品を作るか、目的を明確にし企画を検討します。地域をフィールドワークをしながらスマートフォンで撮影をしていきます。

プレゼンテーション

街の個性があふれた作品を目指し、撮影した映像を編集していきます。編集した作品を上映し、プレゼンテーションしていきます。

2023年度

創成東地区をターゲットに、ワークショップデザイン手法を確立し、課題解決型学習(PBL)のプログラム開発を行います。
創成東地区は、二条市場やサッポロファクトリー、オシャレなカフェ・飲食店など、ユニークな文化が感じられる街ですが、新幹線駅や大きな企業の移入や再開発、マンション建設といった開発も展開され、不動産価格の高騰にともない、「ファスト風土化」を進めてしまう開発が予想されています。

2023年度は、札幌市の補助事業「令和5年度大学と民間企業等との連携による公益的事業の推進事業補助金」により行っています。

令和5年度大学と民間企業等との連携による公益的事業の推進事業補助金

2024年度 

本年度は、札幌市の補助事業「令和6年度大学と民間企業等との連携による公益的事業の推進補助金」により行っています。

令和6年度大学と民間企業等との連携による公益的事業の推進補助金

スケジュール

1

2024年7月30日(火)

オープンキャンパス


北海商科大学
札幌市豊平区豊平6条6丁目1−10番

2

2024年8月9(木)

札幌創成東地区を知る
ゼミの決定

北海道神宮頓宮
札幌市中央区南2条東3丁目10

3

2024年8月18(日)

人流データ活用に関する講座

北ガスアリーナ札幌46 多目的室A,B
札幌市中央区北4条東6丁目

4

2024年8月23日(金)

映像ワークショップ

北海道神宮頓宮
札幌市中央区南2条東3丁目10

5

2024年9月13日(金)

ゼミ活動、フィールドワーク
映像企画ワークショップ
映像撮影

北海商科大学
札幌市豊平区豊平6条6丁目1−10番

6

2024年11月9日(土)

ゼミ活動、フィールドワーク
映像編集ワークショップ

北海商科大学
札幌市豊平区豊平6条6丁目1−10番

7

ゼミ内で日程を設定

ゼミ活動、フィールドワーク

場所未定

8

2024年12月14日(土)

エスキス

札幌国際大学 経済センターキャンパス
札幌市中央区北1条西2丁目

9

2025年1月26日(日)

ゼミ活動
発表準備

北海商科大学
札幌市豊平区豊平6条6丁目1−10番

10

2025年2月7日(金)

成果発表会

大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)
札幌市豊平区羊ケ丘1