池ノ上ガクチョーから皆様へ

半年間の活動を経て、改めて札幌マチヅクリ大学の取り組みはどんなものかというと、その一番の特徴は、大学ごっこというコンセプトの中で、大人たちも、学生たちも真剣に地域の課題に向かい合って、答えのない中でどうやって取り組んでいくかを考えることです。

大学と言っても、単に単位取れればそれで終わりではなく、広くいろんな人たちに見てもらうということを目的にして、どこに出しても恥ずかしくないレベルで一生懸命作品制作に取り組み、珍プレーもできたところ、できなかったところもあるが、必死で頑張ったところ、順調に行ったところ、失敗もあったところ、色々な経験ができたと思います。そういう経験をしたっていうことこそ、本当に大切だなと思うところです。

また、根性論だけではなく、しっかりとサイエンスもやっていくことも大事です。今回は、人流データを利用し、根拠を持ってちゃんと論理的に組み立てていくことも経験してもらいました。それがしっかり反映できていたとかできなかったという点はあるかもしれないですが、やはりこのような経験は大切です。

今回の最終発表会には、小学生や高校生、年配の方、学術界では重鎮的な方、高校教員、企業関係者など、多方面からの見学者が参加してくれました。学生たちの作品を見て、いろんなアイデアとか、あるいは厳しい御意見も含めていただけたことは、重要な意義があると思います。

今後も、マチヅクリ大学という形で、この創生東を拠点にして、いろんな人たちが混ざり合う世の中をつくっていきたいと思っております。

最後に、学生諸君、皆さんは立派な1期生だということで、誇りを持って、この経験をいろんなところに活かせればと思います。