12月3日の日曜日、小春日和の中、札幌マチヅクリ大学の活動初日を迎えました。
初めての会場は、なんと神社です。北海道神宮頓宮は、明治11年に札幌神社の遥拝所として札幌の中心部に誕生し、 「頓宮さん」の愛称で札幌市民から親しまれてきました。この「頓宮さん」の社務所は、札幌マチヅクリ大学の活動初日の会場となりました。
頓宮さんの周辺は、札幌の下町と言われている創成東エリアであり、今年の札幌マチヅクリ大学の「キャンパス」でもあります。
開校日の 12月3日に、 27名の生徒を迎えました。皆さんはどこか緊張気味で、 社務所に入るのも初めての人がほとんどだそうです。でも、その緊張した雰囲気は、 運営メンバーたちの親切な案内や誘導によってすぐに解きほぐされました。
一限目は、 辞令交付です。ガクチョーの池ノ上先生によって、キョージュの一員である柴田さんに、 辞令を交付されました。柴田さんによれば、社会人やサラリーマンにとって、辞令交付という儀式はなかなか経験することがないので、辞令交付されたときに、 一気に責任を感じたそうです。
辞令交付の後、池ノ上先生から、今回の活動の趣旨を説明していただきました。「目指せ、脱街畜!目指せ、愛される街!」のメッセージが、学生の真剣な眼差しに届きました。
二限目では、キカク課長の鈴木さんによる企画説明と動画編集のレクチャーが行われました。 「愛される街」を作るために、共同作業が必要、また若者たちの観察眼も必要です。企画説明とアイスブレイクによって、 ランダムにグループ分けられた学生の皆さんは、すぐに仲良くなり、グループワークのベースが整きました。
三限目では、キョージュの柴田さんから、今回の「キャンパス」である創成東エリアについて、その歴史から、現在の発展状況まで、分かりやすく解説していただきました。 実は柴田さんは、この創成東エリア生まれの札幌子で、古地図にも、柴田家が記されていました。しかし、学生たちにとっては、「創成東エリアをまったく知らなかった」、「聞いたことあるけど良くわからない」 存在でした。 柴田さんの講義を通して、創成東エリアについて、立体的に学ぶことができました。
お昼挟んだ四限目は、ズバリ探索です。 「百聞は一見に如かず」ということで、学生たちはこの創成東エリアに放流されました。 皆さんはスマホを構え、気になるモノや場所があったらとにかく動画を撮りまくりました。
五限目は、放流から戻ってきた学生たちは、 さっそく素材の編集作業に入りました。初めて動画編集ソフトを使う人はほとんどですが、なんと全員が限られた時間内で、自分で撮影した素材を編集し、しっかり作品を完成させました!
最後は各グループから一つの作品を自己推薦され、「作品上演会」を行いました。編集時間はわずか50分ほどしかありませんが、学生の皆さんの編集技術をマスターするスピードの速さ、そして個性豊かな作品の完成度の高さに、誠に驚きました。
集合写真を撮り、学生たちが撤収作業を手伝ってくれて、無事に初日目の活動が終了しました。12 月の札幌は、日の入りが早く、皆さんが帰ったころに、すっかり外も暗くなりました。しかし、学生たちの帰る後ろ姿には、活気が溢れていました。愛される街を作るための道のりはまだ始まりに過ぎないのですが、初日の活動を通して、札幌という街は以前より愛しく感じました。