2026年8月4日(火)、今年度4回目の活動となる「最終発表会」が、札幌文化芸術交流センター 2F「SCARTSスタジオ」にて開催されました。

6月の入学式から約1か月半。それぞれのゼミで活動を重ねてきたガクセーたちは、これまでの学びの成果を発表するこの日を迎え、やや緊張した面持ちで会場に集まりました。
今年度は、これまで主な活動フィールドとしてきた創成東地区に加え、ゼミごとに活動エリアを広げたことも大きな特徴です。赤れんが庁舎や旧永山武四郎邸、サッポロファクトリー、さらには苫小牧市など、それぞれのテーマに合わせた地域を舞台にフィールドワークを行い、学びを深めてきました。
最終発表会では、ガクセーたちがこれまでの活動を通して学んだことや、キョージュの活動や想いに触れて感じたことを、それぞれ約3分間の映像作品として発表しました。

冒頭では、池ノ上ガクチョーから挨拶がありました。池ノ上ガクチョーは、「今回のポイントは、これまでの学びを『動画』という一つのかたちにすることです。自分たちの発表はもちろん大切ですが、他のチームの発表も見ながら、自分たちの活動を振り返る機会にしてほしい」と、発表会を通して学びを深めることの大切さを語りました。
その後、千葉コーホー課長より、大まかなこれまでの活動の振り返りや当日の流れについて説明が行われ、いよいよ各ゼミによる成果発表が始まりました。


各ゼミの発表
鹿野ゼミ「ユニバーサルとまちづくり」
最初に発表を行ったのは、「ユニバーサルとまちづくり」をテーマとした鹿野ゼミです。
当日は、体調不良により発表者のガクセーが欠席となったため、活動をサポートしてきたメンターが登壇し、映像作品の紹介を行いました。
メンターは、「ユニバーサルの視点でまちを見ることは、ガクセーたちにとって初めての経験であり、取り組むのが難しいテーマでもありました。しかし、実際に体験したことや感じたことを一つひとつ映像にまとめ、パソコン操作にも苦戦しながら一生懸命制作した作品です。ぜひ楽しみながらご覧ください。」と紹介しました。
動画では、ガクセーたちが車いす体験を通して気づいたことや学んだことを、情報番組風に分かりやすく表現しました。


田村ゼミ「縄文とまちづくり」
続いては、「縄文とまちづくり」をテーマとした田村ゼミです。
田村ゼミは、フィールドワークを中心に活動し、実際に縄文遺跡を訪れたり、土偶づくりを体験したりする中で、キョージュの想いや活動を通して多くの学びを得ました。
動画では、「縄文を過去の歴史ではなく、人と地域をつなぐ未来の文化」というキョージュの言葉を軸に、ガクセーたちが感じた縄文の魅力を一つの映像作品として表現しました。


伊藤ゼミ「モビリティとまちづくり」
続いては、「モビリティとまちづくり」をテーマとした伊藤ゼミです。
ガクセーたちは、伊藤キョージュの赤れんが庁舎に対する想いや、「多くの人にその魅力を知ってもらうにはどうすればよいか」という課題をもとに、実際に赤れんが庁舎周辺を訪れ、フィールドワークを行いました。
動画では、赤れんが庁舎へのアクセスや人の流れにも目を向け、若い世代が足を運びたくなるよう工夫を凝らした映像作品が紹介されました。

萩ゼミ「地域遺産とマチヅクリ」
最後は、「地域遺産とマチヅクリ」をテーマとした萩ゼミです。
発表に先立ち、「この映像を見た人には、実際に旧永山邸を訪れ、自然や歴史ある建物に癒されながら、ゆったりとした時間を過ごしてほしい」と、映像に込めた想いが紹介されました。
また、景色や建物の魅力をより感じてもらえるよう、テロップの位置や見せ方にもこだわるなど、編集で工夫したポイントについても語られました。
ガクセーたち自身も映像に出演し、旧永山武四郎邸の魅力や心地よい空間が伝わる作品に仕上げました。

キョージュ、スタッフからのフィードバック
発表後には、キョージュや札幌マチヅクリ大学のスタッフなどからフィードバックコメントをいただきました。
サポートスタッフを務めた北海道科学大学助教の横山先生からは、「グループで協力しながら活動を進めることは、大変なことも多かったと思います。今回経験した難しさや楽しさは、地域でさまざまな取り組みを行う方々も実際に直面しているものです。大変だったという思いだけで終わらせず、この経験をこれからの活動の糧にしていってほしいです。」と、ガクセーたちへエールが送られました。

関場キョージュは、ガクセーたちが互いに協力し、よいチームワークで活動していたことを評価しました。また、創成東地区から一歩外へ出て、テーマに応じて活動のフィールドを広げた点を、今年度ならではの成果として挙げました。

道尾デザイン課長からは、それぞれのゼミの映像作品についてコメントが送られました。映像を見る側の視点から、編集や見せ方の工夫によって受ける印象の違いや、それぞれの作品を見て感じたことが語られ、ガクセーたちの今後の成長にも期待が寄せられました。

また、第1回の活動にも参加し、伊藤ゼミのフィールドワークに同行して電気自動車を紹介してくださった木嶋さんからも、コメントをいただきました。
木嶋さんは、ガクセーたちが自分たちで集まり、「何かやってみよう」と考えるだけでなく、実際に行動に移していることの素晴らしさについて、自身の学生時代の経験も交えながら語りました。そのうえで、札幌マチヅクリ大学での活動について、「社会人になるとなかなかできない貴重な経験で、社会に出てからもきっと役に立ちます。ぜひ、これからもこの活動を大事にしていってほしいです。」と、ガクセーたちへメッセージを送りました。

振り返りワークショップ
その後、鈴木キカク課長による振り返りのワークショップが行われました。
冒頭、「これまで関わったことのない人たちばかりがいる中で、新しいことにチャレンジしたことは、いい経験になったのではないか」と語り、活動に参加し、新しいことに挑戦した経験そのものの大切さをガクセーたちに伝えました。

その後、本活動のキーワードである「愛されるマチ」をもとに、活動を通して理解が深まったことや、新たに課題だと感じたことについて、グループで話し合いました。
さらに、ガクセーたちは、
- 他のゼミの動画を見て、初めて気づいたこと
- もっと知りたい、考えたいと思ったこと
- 自分や自分のゼミで試してみたいこと
の三つの視点から、それぞれの考えを整理してグループ内で共有しました。
最後に、各グループが話し合った内容を全体に向けて発表し、ゼミの枠を越えて互いの気づきや学びを共有しました。



修了式と総括
振り返りのワークショップが終了した後は、池ノ上ガクチョーから各ゼミの代表者へ修了証書が授与され、ガクセーたちはベーシックコースの全過程を修了しました。
また、各ゼミのキョージュからも、この活動への想いや、これまでのガクセーたちの頑張り、そして今後の活躍を期待する言葉が送られました。




イベントの最後には、柴田ガクブチョーより、今年度の札幌マチヅクリ大学ベーシックコースを締めくくる総括の言葉が送られました。
柴田ガクブチョーは、今回の最終発表会にこれまでマチ大に参加してきたOB・OGが集まったことに触れ、「マチヅクリ大学の奥行きを感じたベーシックコースだった」と振り返りました。
また、「この活動に参加する前と参加した後で、自分に変化があるような時間を過ごしてもらいたい」と、これからの札幌マチヅクリ大学の活動に対する想いを語りました。
さらに、「もう少し深掘りしたり、横を見たり、俯瞰して物事を見たりなど、そういったコミュニケーションをしていけたら」と、ガクセーや札幌マチヅクリ大学の活動に関わるスタッフへ向けて語りかけ、最後に、「楽しんでやっていけたら」と、これからのマチヅクリ大学の活動への期待を込めたメッセージが送られました。
そして、温かい拍手の中、約1か月半にわたるベーシックコースの活動は締めくくりを迎えました。

今回の最終発表会は、これまでの活動を振り返るだけでなく、他のゼミの学びや視点に触れることで、それぞれが新たな気づきや関心を持つ機会にもなりました。
ベーシックコースで生まれた学びやつながりが、この先どのように広がっていくのか。そして、ここからさらに一歩踏み込み、実践へとつなげていくアドバンスコースでは、どのような活動が生まれるのでしょうか。
2026年度の札幌マチヅクリ大学は、まだまだ続きます。
これからの活動にも、ぜひご期待ください!


